Admob有料広告:1日の予算の検証
前回報告時に下記2点の課題を挙げていました。
①1日の予算を使いきった場合の挙動を確認
②イメージ広告とした場合の検証
この内、今回は、①について検証結果をご報告いたします。
(②はまだ未着手です・・・)
まずは検証期間中の「ひらがなプラス」の広告表示状況のグラフから。
コンバージョン率がめちゃくちゃ低い(0.3%)上に徐々にクリック単価を増やす実験中だったため、コンバージョン単価がひどいことになっています・・・
他の調子の良いアプリは、コンバージョン率が5%、コンバージョン単価が30円程度だったので、比較するとひどさが際立ちます。
コンバージョン率が低いのは、アプリ自体の魅力やGooglePlay側のコンテンツの問題なので、別途対応を検討したいと思います。
さて、本題に戻りまして、1日の予算の話です。
検証方針は簡単で、1日の予算に達するまで、少しずつ上限クリック単価を増やしていくのみです。
なお、検証中すべての期間において、1日の予算は「50円」に設定していました。
2014/06/15 検証開始
2014/06/16
上限クリック単価を「5円 ⇒ 6円」に変更。
あまり変化なし。
2014/06/23
上限クリック単価を「6円 ⇒ 7円」に変更。
表示回数は増加するが1日の予算には達さず。
2014/07/03
上限クリック単価を「7円 ⇒ 8円」に変更。
表示回数は更に増加。1日の予算も達成。
07/05 初達成
⇒クリック数20回で、費用は1日の予算を超える57円に。
07/06 検証期間中に表示回数が最大に
⇒クリック数21回で、費用は52円。こちらも1日の予算を超過。
2014/07/10
上限クリック単価を「8円 ⇒ 5円」に変更。
表示回数はもともと減少傾向だったが、更に減少。
07/11 バブル終了
⇒ クリック数9回で、費用は検証開始前の水準の13円に。
検証結果まとめ
今回の検証で下記のことが分かりました。
- 1日の予算は少なからず超過する。
7/5に予算50円のところ、費用が57円となりました。この日の上限クリック単価は8円に設定しており、平均クリック単価は3円弱でした。
予算を49円まで使い切ったところで、最後の1クリックが上限の8円だったとすると、ちょうど57円となりますが、平均クリック単価が3円弱の状態で、最後だけ8円というのも考えにくいです。
とすると、予算を超過した時点で、新たな広告は配信されなくなったものの、既に配信済みの広告がクリックされて、追加で費用が発生したのではないかと考えられます。
いずれにしろ、少なからず足は出るので、1日の予算を設定する際には、超過分として1割~2割程度は考慮に入れておくべきです。 - 上限クリック単価を上げるなら、1日の予算も上げるべき。
当たり前なことですが、上限クリック単価を上げると、表示回数が増え、それに伴いクリック回数も増加します。
新規アプリの公開時などは、なるべく多くの人に見てもらう為にも、上限クリック単価は高めに設定すべきですが、その際に低めの予算を設定していると一定数クリックされた時点で広告が打ち止めとなってしまい、逆効果となる可能性もあります。
ここぞと言うときは上限クリック単価を増やすとともに、1日の予算を増やすことも忘れないようにしましょう。
今回は、以上です。